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矯正治療時の痛みは、当然のことながら”矯正装置を装着すること”によって生じます。まず、どこで生じている痛みなのかを把握することが大事であり、これによりその対処法が変わってきます。
以下は矯正治療時の痛みが何処で生じているのかを”痛みの種類”として列挙してあります。 |
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痛みレベル |
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… やや痛い … 痛い … かなり痛い |
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図1 |
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図2 |
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図1は一般的に用いられている矯正用バンドです。裏からの装置に使われることが多い(下図参照)ですが、表からだ
けでも装着されることがあります。
またこのバンドを装着するために前もってセパレーターと言われるゴムを歯と歯の間に入れておくこともあります(図
2)。
これは特に矯正治療の初期の段階で行われることが多く、 “痛み“としてはかなり強いものと感じるはずです。 |
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歯根膜とは、歯とそれを支えている歯槽骨の間に介在する組織で、歯根の全周に存在します。「矯正治療して歯が痛い」と言うのは、ほとんどがここからの痛みです。 バンドによる痛みの他、矯正用ワイヤーによる痛みもあります。 |
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リンガルアーチ
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急速拡大装置
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W-type 拡大装置
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パラタルバー
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ホールディングアーチ
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ペンデュラム |
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写真提供 ASO international |
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痛みレベル |
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… やや痛い … 痛い … かなり痛い |
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従来型のコバルトクロム合金やステンレススチールワイヤーは剛性が高い(硬い)為、装着時には比較的強い矯正力が発現し、痛みが生じやすいワイヤーです。また、その硬さの弱点を補う為に、いくつかの様々な形のループを曲げ、弾力性を与えているものもあ
ります。しかし、ループを付ければ付けるほど歯肉や頬粘膜に擦れてしまう機会が増え、その際に痛みが生じ、また清掃性が悪くなることになります。 |
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痛みレベル |
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… やや痛い … 痛い … かなり痛い |
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拡大図 |
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上図は緩徐拡大装置、装置がWの形をしていることから、通称W-type拡大装置と呼ばれているものです。主に歯列を左右に拡大する際に用いられます。
表からの装置(ブラケット)に使われるワイヤーの約2倍、0.7mm前後の比較的太目のコバルトクロム合金ワイヤーが使われ、弾力性を増す為に、4つの丸いループが組み込まれています。ループの部分は厚みがさらに2倍になるために違和感が増え、また時として舌に挟まったり、食べものが絡みやすい装置です。
舌への痛み、しゃべりにくさ、清掃性の悪さが出てきやすい装置です。 |
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